「はじめてのNISA」シリーズは5本とも単純なインデックス投資信託で低コスト。現在、野村証券、SBI証券、マネックス証券、auカブコム証券などで買える

「ずるいこと」はしていない

「指数の商標使用料やファンドの経理業務、目論見書・運用報告書の作成に係る費用は信託報酬に含まれています」(野村アセットマネジメントCXソリューション部チームリーダー/高⽥淳さん)

 NISAでもS&P500の次に人気の全世界株式インデックス。その信託報酬が掛け値なしの0.05775%とは……。

 正直、何か“ずるいこと”でもしているのだろうと思っていたが、今のところ突っ込みどころが見当たらない。

 インデックス運用の巧拙について、野村に不安があるはずもない。

 現在の純資産総額は小さいが、後ろに控えるマザーファンドは巨大なので問題ないだろう。

 今後のトータルリターンや1年後の決算で発表される詳細なコストに注目したい。

 はじめてのNISAシリーズは原則としてネットのみの販売だが、「NISA口座限定で、対面販売も可とする」とのこと。野村以外ではSBI証券、auカブコム証券、マネックス証券でも販売がスタートした。

 ガリバー野村、eMAXIS Slim一強の牙城を崩せるだろうか――。

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編集/綾小路麗香、伊藤忍

※『AERA Money 2023秋冬号』から抜粋

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