AERA 2023年10月9日号

「色々な人を見て学んで、を繰り返し、段々と自分のことも探究できるようになってきたんです。いまは『こう言わなきゃ』『ああしなきゃ』を取っ払っていく作業に入ったのかな、と感じます。自分の好きなもの、伝えたいことをしっかりと伝えていきたい。作品から届けたいもの、生き方を通して届けたいものを確立し、言葉にしていきたい」

 ちなみに、目標を書いた紙はすぐに捨ててしまうらしい。

 あるべき姿を模索し必死になっていた頃のことも、自分だけのこだわりも、取り繕うことなく語ってくれた。好奇心と探究心が人一倍旺盛な、高橋文哉という人間の脳内を少しだけ覗き見したような気分になった。(ライター・古谷ゆう子)

AERA 2023年10月9日号

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