新社長の東山紀之氏

 ジャニーズ事務所の所属タレントも含めて厳しい対応で臨むのか、それとも「事務所とタレントは別」と是々非々で関係を続けるのか、当然ながらネット上でも“新浪派”と“十倉派”が激しい議論を繰り広げている。

 ところが世論の全体を見回すと、“厳格派”と“擁護派”だけではなさそうだ。前出の記者はこう話す。

「取材で街の人の声を取ったり、X(旧Twitter)の投稿をチェックしたりすると、“厳格”でも“擁護”でもない、“穏健派”に近い世論は少なくないことに気づきます。ジャニーズ事務所のタレントは、さまざまなテレビ番組に出演しています。ジャニーズのファンではない視聴者がバラエティー番組にチャンネルを合わせると、所属タレントが出演していて『ギョッ』とするというのです。Xには『ジャニーズのCMも番組も今は見たくない』という投稿がかなりの数に達しており、『騒動が一段落するまでジャニーズのタレントはとりあえず、テレビ出演や広告を自粛したほうがいいのでは?』という意見のようです」

 コラムニストの辛酸なめ子さんは「今は一種の過渡期と考えられますから、メディアや企業だけでなく、視聴者も混乱してさまざまな意見が出るのは当然だと思います」とした上でこう続ける。

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同性愛と少年愛の問題も密接に絡んでいる