伊藤沙莉(写真:2021 TIFF/アフロ)
この記事の写真をすべて見る

 2024年度前期のNHK連続テレビ小説「虎に翼」で主演が決定した俳優の伊藤沙莉(29)。今や、すっかり売れっ子俳優というイメージが定着したが、子役時代は「低迷期」が続いていたことを出演した番組で何度も明かしている。

【フォトギャラリー】伊藤沙莉のグラビアショットをもっと見る

 9月4日放送の「帰れマンデー見っけ隊!!」(テレビ朝日系)で、海がない山梨県ですし店を探すというロケに参加した伊藤。MCに子役時代の苦労をたずねられると「学校でのあだ名が『売れない子役』だった」と告白。別のインタビューでは、芸能界は「露骨な世界」だと話し、周囲の大人や男性の目は「かわいい子」「有名な子」に向くことが多く、なかなか自分を見てもらえない状況だったと明かしていた。そのことが役者を続けるうえで向上心につながったものの、「大げさに言えばトラウマにもなった」とも話していた(「読売新聞オンライン」20年11月13日)。

 テレビ情報誌の編集者はこう話す。

「『朝ドラはコンプレックスだった』とインタビューで話している通り、過去には朝ドラのオーディションに何度も落ちたそうです。念願がかない、初めて出演した朝ドラは有村架純さん主演の『ひよっこ』。オーディション時、他の作品に出演していたため金髪で挑み、お嬢様風のセリフを彼女の代名詞ともいえるハスキーボイスで読んだといいます。それを脚本家が面白がり、『米子』という役をつくってくれたそうです。この米子は、彼女の知名度を大きくアップさせる当たり役になりました。ちなみに『虎に翼』はオーディションではなく、NHK側からのオファーで主演が決定したそうで、コンプレックスを見事、自分の実力で克服した形になりました」

次のページ
心の支えにしてきた天海祐希からの言葉