阪神の優勝フィーバーに厳重な警備であたった大阪府警

 阪神タイガースの18年ぶりのリーグ優勝で熱狂冷めやらぬ大阪の街。一夜明けた15日も午前からデパートのセールに人だかりができた。ただ、この日は何時間か前の未明まで熱いファンたちの熱狂が続いていた。阪神が優勝すると必ず集まる“あの”場所の様子を、改めて写真で振り返る。

【写真】優勝が決まったときの道頓堀川両岸の様子はこちら

* * *

「あーとひとり、あーとひとり!」

 九回表の巨人の攻撃。2アウトとなると、大阪・ミナミの繁華街、グリコの看板で知られる道頓堀に集まった阪神ファンたちのコールは、押し寄せる波のようにどんどんと大きくなっていった……。

阪神リードで一気に人増す

 試合が始まった午後6時ごろは、まだ比較的自由に人が行き交うことができていた。

試合が始まったころから橋の警戒に余念がない

 試合が進み、六回裏に阪神が巨人をリードすると、それが合図かのように一気に人が増え出した。午後8時ごろには、あたり一面が人で埋まり、警官の姿も多くなった。警備の緊張感も増してくる。

 試合の序盤は様子を見守っていた「DJポリス」が、戎橋や御堂筋に登場し、

「安全第一、立ち止まらないように」

 と群衆を誘導してゆく。

DJポリスも出動 

 だが、ファンの列はなかなか進まず、警官がメガホンで「前に進んで」「スマホは歩きながら撮って」と大声を上げていた。

警官の周囲も人でいっぱいに

 阪神がリードしたまま九回に入り、巨人の攻撃が1アウトとなると、戎(えびす)橋の真ん中に警官が壁のように立ちふさがった。そして、進行方向を北向きと南向きに分け始めた。

著者プロフィールを見る
今西憲之

今西憲之

大阪府生まれのジャーナリスト。大阪を拠点に週刊誌や月刊誌の取材を手がける。「週刊朝日」記者歴は30年以上。政治、社会などを中心にジャンルを問わず広くニュースを発信する。

今西憲之の記事一覧はこちら
次のページ
遊歩道にあふれる阪神ファンたち