こども政策・少子化担当大臣に加藤(鮎子)さんが就任しましたが、正直言って、岸田政権は「異次元の少子化対策」を本気でやっていく気がないのだな、と思いました。本気だったら経験のある政策執行能力のある議員を入れるはずですから。

――財務大臣には鈴木氏が留任されるなど、骨格は変わっていません。

 鈴木さんの留任は予想通りでした、岸田さん自身が緊縮財政派なので。今後も緊縮財政路線は変わらないということです。今回の組閣で国民の生活が改善することはないと思います。解散前に補正予算を組んでくることも予想されますが、それも規模は大きくないでしょう。

 岸田政権は今回の物価高対策で、今年度の補正予算の予備費5.5兆円のうち4兆円を新型コロナ対策や原油・物価高対策を目的として計上しています。しかし、国民生活を圧迫しているガソリン補助の期限延長にこの予備費すら使わず、昨年度の二次補正予算の残りの2兆円で済まそうとしています。考えられないです。今使わずにいつ使うのでしょうか。「解散前のバラマキ財源だ」という人もいて、私もそう思っています。

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財務省にだけ発揮された「聞く力」