多様性を尊重する校風
秋篠宮さまとの食事の席で、悠仁さまの教育話で盛り上がった。東大出身の日野西氏は、「目指せ東大」と冗談交じりに伝えた。秋篠宮さまはただ笑っていたという。
悠仁さまは現在、高校2年生。大学受験にも本腰を入れる時期である。やはり東大は選択肢に入っているのだろうか。
先の友人はとんでもない、といわんばかりに首を振る。
「少なくとも妃殿下から東大の『と』の字も耳にしたことはありません。筑波大付属へ進学したのも、あの学校は勉強一色といった雰囲気ではなく、生徒の個性や興味を多様性を尊重する校風が大きかったのではないでしょうか。校風。お姉さま方が国際基督教大学(ICU)に進んだのも多様性を尊重する校風に魅力を感じたのでしょう」
紀子さまの文書回答によれば、悠仁さまのトンボや稲の栽培への関心はまだ続いているようだ。こうしたご興味を踏まえて、秋篠宮さまが08年より客員教授を務める東京農大といった大学名も取り沙汰された。
「まだ進路はお決まりではないでしょう。他にもより没頭する分野を見つけるかもしれません。ご両親は勉強にはあまりタッチなさらない。悠仁さまご自身も昔から関心のある事については調べものなどに没頭するタイプだと聞いています」
いま秋篠宮家は何を発信しても批判の材料にされるなど、逆風のなかにある。
職員への当たりが強いといった記事も絶えないが、
「すくなくとも私が宮邸に伺う際は、職員の方とも和やかです。誰に対しても上から物を言う方ではないと感じています」
この友人は心を痛めているという。
紀子さまとは気づかず 「よく働く人だな」
最近のことだが、私的な会合に足を運んだ紀子さまは、率先してお茶を紙コップに入れて配り、終始目配りをしていた。会合が終わった後も手早くごみや椅子を片付けていたという。
紀子さまはマスクをしていたため、その場にいた人の多くは、「よく動く人だな」といった認識で、紀子さまとは気づいていなかったのだという。
「あまりにも秋篠宮家や妃殿下に対して心ない言葉や事実と異なる話ばかりが流れています。妃殿下も、『皆さん(メディア)もお仕事だから』と反論も抗議もなさらない。こうした状況がはやく改善されることを願うばかりです」
紀子さまとつきあいのある知人らも同じ気持ちだという。
紀子さまは57歳の誕生日を迎えた。高齢化が進む皇室で、機動力のある秋篠宮家が公務の主軸を担ってきた。コロナ禍で自粛していた式典や催しが復活し、次女の佳子さまも公務の数がぐっと増えた。皇嗣家妃として秋篠宮家を取り仕切り、佳子さまそして皇位継承順位2位である悠仁さまの母として多忙な一年が続きそうだ。
(AERA dot.編集部・永井貴子)