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鈴木おさむさんが、今を生きる同世代の方々におくる連載『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は、漫画「ONE PIECE」の実写ドラマについて。

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 国民的人気漫画「ONE PIECE」の実写ドラマがついにNetflixで始まりました。

 人気漫画の実写化で私たちは何度も裏切られてきました。「ドラゴンボール」をハリウッドで実写映画化した『DRAGONBALL  EVOLUTION』は友達10人ほどで見に行きましたが、帰りみんなでご飯に行き「感想を言うのはやめよう」とある意味ポジティブなルールを決めるしかないものでした。

 他にも残念な結果になったものは沢山沢山あります。「人気漫画」は基本実写化しない方がいいんじゃないかとさえ思った時もあります。何のために実写化するのだろうと。

 ですが、時折、実写化して作品的にも興行的にも大成功するものがあります。その代表として挙げられるのは「るろうに剣心」。あの世界観を大友啓史監督が見事な作品に仕上げた。

 そして、もう一つ、「キングダム」でしょう。キングダムは現在連載中です。連載中の漫画が実写化してその失敗により連載まで勢いが落ちていくのを見たことがあります。だから心配したファンも多いと思いますが、とんでもないスケールで見事な実写化でした。

 そしてついに我らが『ONE PIECE』ですね。今回の実写化は、基本海外キャストを中心に監督も海外の方。となると、どうしても過ってしまう「ドラゴンボール」ですが……。

 予告が出始めた時にも周りで「大丈夫か?」の声は多く聞こえましたし、私もそう思っていました。だがしかし。尾田栄一郎さんが「監修」に入っていて、あのようにはならないはず。

 そして配信が始まると……。「人々の予想を裏切る良作として称賛」と書いてある。最初は熱烈なファンが一斉に高い評価をつける時もありますが、その時期が過ぎたあとも、高評価。かなりのかなり評判がいい。

 そして見ることに。僕は8歳の息子と見ました。そして見た結果、「最高」でした。

 これは「新しい」と思ったのです。

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鈴木おさむ

鈴木おさむ

鈴木おさむ(すずき・おさむ)/放送作家。1972年生まれ。19歳で放送作家デビュー。映画・ドラマの脚本、エッセイや小説の執筆、ラジオパーソナリティー、舞台の作・演出など多岐にわたり活躍。

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