ホワイトバランスを利用し
写真に色を乗せる


POINT
[1]本来ホワイトバランスは、光の色を補正し、見た目に近い色で再現する機能です。

[2]それを利用して、写真に色を乗せられます。

[3]細かく調整できる微調整が便利です。


単純な切り替えだけでなく
微調整で細かく色を乗せる


 最近では、ホワイトバランスが写真表現のひとつの機能として定着してきました。色乗せです。
 本来ホワイトバランスは、光の色を補正し、見た目に近い本来の色に修正する機能です。標準状態では、カメラが光の色を判断し、自動で変更する「オートホワイトバランス」に設定されています。現在ではこの性能が上がり、オートのままで困ることはほとんどなくなりました。
 色を補正する仕組みは下のイラストのとおり。通常の光でホワイトバランスを変更することで写真に色を乗せられます。たとえば「曇天」なら黄が、「電球」なら青が乗ります。



 しかし、「曇天」「日陰」といった単純なホワイトバランスの切り替えでは、色が強すぎるかもしれません。その場合はホワイトバランスの微調整機能(補正機能)を使ってみましょう。青系・赤系だけでなく、緑系・マゼンタ系など、好きな色が好きなだけ乗せられます。
 おすすめはオートホワイトバランスでの微調整。カメラが判断する色を元に、常に「少し青く」、「少し赤く」
という設定になります。いつも自分の好みの色で撮影できます。
 最近、ふんわりとした雰囲気で青い色を乗せた写真をよく目にします。これを「ワンパターンだ」という人もいるようです。しかし写真の色乗せは、現代のモノクロ写真だともいえます。色を乗せることで生活感や生々しさを抑え、実際のシーンよりも自分のイメージを優先するという手法は、モノクロ写真とまったく変わりません。もしあなたの写真の色乗せを中傷されても、まったく気にしないでください。時代はあなたに味方していますから。





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