ホームラン王争いでア・リーグ独走の44本塁打を放つなど、今年は投打ともにメジャー移籍以降、最高のパフォーマンスを見せているエンゼルスの大谷翔平。だが、23日に右肘靭帯の損傷が判明し、今季の残り試合は登板しないことが球団から発表された(DHとして試合出場を継続)。
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投手としてサイ・ヤング賞候補の1人になっていただけに残念ではあるが、それ以上に今オフにフリーエージェント(FA)となることから、シーズン終了後の動向については気になるところ。またオフの契約に加え、二刀流としてのプレーがどうなるかなど大谷の“今後”については現地でも大きなトピックとなっている。
まず、何と言っても注目されるのは、シーズン終了後の去就についてだ。大谷は今季、打っては打率.307(リーグ3位)、44本塁打、92打点(リーグ3位)と三冠王すら狙える位置につけ、投げても10勝5敗、防御率3.14、167奪三振と先述のようにサイ・ヤング賞も狙える好成績を収めている。
FA前のシーズンに投打でキャリアベストと呼べる成績を残していることから、今オフには6億ドル(約878億9000万円)という途方もない契約を結べるという報道も出ていたほどだ。しかし今回、肘の損傷が見つかったことで、オフの契約の規模については未知数になった部分があるのは否めないだろう。
米『FOX Sports』のウェブサイトでは、肘の損傷が報道された後の24日、大谷の去就や起用法について5人の記者が考察した記事を掲載。契約額については、やはり肘の状態が多少なりとも影響を与え、本来得られるはずだった契約額が少なくなってしまうだろうという見方が多い。契約期間に関しても損傷の度合いが分かるまではひとまず、1~2年と短い契約が結ばれる可能性があると予想する記者もいた。
指名打者としても三冠王クラスの成績を残しており、そこまで契約に影響がないという意見もあるが、投手として肘の靭帯を損傷することは選手生命にかかわる問題。多かれ少なかれ影響はあるのは間違いなさそうだ。