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「いいから黙ってやれ!」
仕事の目的を言われず、納得のいかない指示ばかり。そんな上司へのモヤモヤ、あなたはどう対処しているだろうか。そんな悩みにズバリ解決策を提示し、多くの経営者やビジネスパーソンから絶大な支持を受けているベストセラーがある。それが、『時間最短化、成果最大化の法則──1日1話インストールする“できる人”の思考アルゴリズム』。著者は、北の達人コーポレーション(東証プライム上場)社長・木下勝寿氏だ。
そこで今回、本書からより深い学びを得ようと、インタビュー企画を実施。本書を読み解くのは、企業現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント・横山信弘氏だ。最新刊『キミが信頼されないのは話が「ズレてる」だけなんだ』や衝撃のデビュー作『絶対達成する部下の育て方』をはじめ、ベストセラー作家でもある横山氏は、本書をどう読み解いたのか。連載2回目は、「上司に納得いかない指示をされたときの対処法」を聞いた。(構成・川代紗生)

「三流」から抜け出せない人の共通点

──「いいから黙ってやれ」と仕事の目的を教えてもらえなかったり、「そういうルールだから」と効率が悪い方法を指示されたりなど、納得いかない指示をされる場面は多いですよね。

 そういうときの対応に、いつも困ってしまうのですが、優秀な人はどうしているのでしょうか? 一流、二流、三流、あえて差をつけるとしたら、違いは何だと思いますか?

横山信弘(以下、横山):まず、一番避けたほうがいいのは、上司の態度そのものに腹を立て、言うことを聞かないことだと思います。

「もっといいやり方があるので、自分なりにやります」と反抗したあげく、玉砕する。

 それが続くと、上司から「仕事ができないヤツ」とレッテルを貼られ、関係もさらに悪くなってしまいます。

──では、そこそこ仕事はできるもののズバ抜けた成果は出せない、「二流」の人はどうでしょう?

横山:上司に言われたとおりのやり方しかできない人は、「一流」になるのは難しいかもしれません。

 自分で創意工夫できないから、上司に助言を求めても、上司からは曖昧な指示しか返ってこない。上司に言われたこと以上のことができないので、成果が安定せず、不満が募っていく……というケースが多いでしょう。

 上司の能力によって、成果が左右されるため、自分の実力で勝負できないという悩みを抱いている人も多いのではないでしょうか。

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