実は、これまでに「運動がもたらすさまざまな健康効果」について、医学論文としてたくさん報告されています。例えば、ジョギングやサイクリングなどの有酸素運動を2分から60分行うことで、学習能力や記憶力がアップ したという報告があります。
有酸素運動を行うことで、偏頭痛の症状が顕著に改善したという報告もあります。私自身、ひどい偏頭痛持ちでした。しかし、ジムでトレーニングを始めてから、いつの間にか偏頭痛の薬を必要としなくなっていたのです。
筋トレや有酸素運動以外にも、はまってしまったのが「ZUMBA(ズンバ)」です。ZUMBAとは、ラテン系の音楽とダンスを組み合わせた、アメリカのマイアミ生まれのエクササイズのことで、日本はもちろん、世界中で愛され、実践されているエクササイズです。
振り付けに関する詳しい解説はなく、インストラクターの振り付けを、自分なりにみようみまねで踊ります。「下手でもいいから音楽を楽しむ」というコンセプトの通り、ダンスの振り付けはシンプルなものが多く、ラテンの陽気な曲が60分流れ続けるので、ひたすら踊り続けます。
ZUMNAの存在を知らなかった私。ZUMBAのクラスをたまたま見かけた時に、みんなが楽しそうに踊っていたのを見て、参加したいと思いました。思い切って飛び込んでみたところ、ラテン音楽とそれに合わせて踊るZUMBAの魅力にすっかりはまってしまったというわけです。
実は、ZUMBAによる健康影響についても、医学論文として報告があるのです。例えば、週3回、8週間のZUMBAを実践する前と後を評価した調査によると、体組成は変化させないものの、有酸素運動能力の向上 (+3.6%)、体力の自己認識 (+16.3%)、筋肉の発達 (+18.6%)、自主性の向上 (+8.0%)、そして人生の目的に大きなプラスの変化をもたらした ( +4.4%)ことがわかりました 。
また、11の論文をレビューした調査によると、ズンバが有酸素能力を向上させる効果的な身体活動であることが考えられること、また体重の減少に関して小さいながらもプラスの効果が認められたことが報告されています。
実際、やってみるとわかるのですが、シンプルな振り付けとはいえ、60分踊り続けるのは、想像以上にハードです。しかし、それ以上に「楽しい」から続けられるのです。これからも、筋トレやインドアサイクリングに加えて、ZUMBAも時間のあるかぎり、続けていきたいと思います。