欧米では「プアマンズBMW」という有り難くないニックネームをいただいていたなんて話もありますが、SSSはファミリーカーでありながらサファリラリーで総合優勝を飾った素晴らしいクルマでした。まさに日本を代表する、世界に誇れる1台と言っていいでしょう。
その頃と言いますか、そのだいぶ前から日本では、BC戦争と呼ばれる「ブルーバード対コロナの闘い」が繰り広げられていました。510系ブルーバードは国内の販売台数争いで、40系コロナとの激しい一騎打ちを展開していたのです。
実は、2代目410系ブルーバードは、「尻下がり」というあだ名をつけられるくらい、ピニンファリーナのデザインが不評でした。そのせいでコロナに水を開けられていたのを、新たに登場した510系が盛り返し、両車互角の戦いに。気になる結果は「引き分け」なんて言われているようですが、こうした国産車が元気だった時代の話を聞くと、なんだかワクワクしますよね。
ちなみに、不評だったという2代目410のピニンファリーナのデザインは、今、見ると「カッコイイ!」という人が多いのでは? なんて思うのですが、そのだいぶ後の1992年に登場したレパード J.フェリーでの惨敗といい、日産のいわゆる尻下がりのデザインは、どうにも日本ではウケが悪いようです。