恋人や夫・妻の携帯電話を勝手にチェックして嫌われたり、既読スルーで喧嘩になったりなど、嫉妬心を抑えられずに悩んでいる人は多い。脳内科医で、「脳の学校」の代表や加藤プラチナクリニックの院長も務める加藤俊徳(かとう・としのり)さんによれば、「嫉妬する人は現在の自分に満足せず、自分と人を比べて考える人」だという。加藤さんが監修した『脳ドクターが教える 脳とココロの引き寄せルール』(朝日新聞出版)から、脳科学の観点から、嫉妬する人の心理と3つの特徴と嫉妬心を抑える方法を抜粋して紹介する。

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 嫉妬心の多くは「現在の自分に満足していない」ときに出てきます。他人の評価を入れずに自分で自分を受け入れられる基準を決めてみましょう。自分らしい基準を持つと、嫉妬を生じさせる機会が減ります。

嫉妬する人は「比べる人」

 嫉妬心は「あの人は〇〇なのに対して自分は△△だ」と“比較”する思考から生まれます。逆にいうと、嫉妬しない人は自分と相手を比べて考えないのです。三角関係になったときでも「彼は私とあの女のどっちを選ぶんだ!」と天秤にかける思考をせず、自分と彼との関係だけに着目します。つまり、敵を蹴落とすための引き寄せではなく、ふたりが幸せになるような引き寄せを意識しているんですね。

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嫉妬する人は「暇な人」