さらに、追い風となっているのが一般企業での残業の増加である。厚生労働省の「毎月勤労統計調査結果」により早出・残業などの実労働時間数を比較する「所定外労働時間指数」を見ると、平成26年の平均は108.6(平成22年平均を100とする)で前年比4.0%の増加となっている。

 残業が増える一方で、家事まで手が回らなくなっている。そんな日本社会に家事代行サービスはマッチしているというわけだ。

■どんなサービスが受けられるの?

 「Amazon」ではまだだが、国内で家事代行を頼めるところは増えている。そして、さまざまなサービスが受けられるのだ。例えば、「エニタイムズ」では、部屋掃除は1K程度の部屋で3000円、食事代行は5食分で5000円、買い物代行は2000円など。他にも名刺整理やペットケア、語学レッスンからパフォーマーや結婚式のDVD制作なんてものまである。

 というわけで、結婚式のパフォーマーも余興映像も仕事で忙しいから代行で済ます。あとは、忙しくて来られない友人たちの代行が見つかれば、結婚式も万全!? そのうち、誰が本人で誰が代行なのか分からなくなるかもしれない。

 そうだ、残業も代行してもらおう!(笑い)

(ライター・中森勇人)

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