現在は週4日ほど、担当するエリアの店舗へと足を運ぶ。接客をしているスタッフの近くでその様子を見聞きし、細かくアドバイスをしたり、商品が一番良い状態に見えるようにライトが当たっているかを確認したりと、様々な角度から店舗の現状を捉える。

「今はネットなど情報を簡単に入手できる世の中です。お客様のニーズに応えるだけではなく、その先の『提案』までできるように教育をすることは大事だと思っています」

 課題のある店舗には何度も足を運び、店長をはじめとするスタッフ全員と面談をする。小滝沙織さんが入店すると、現場の雰囲気はピリッとするものの「来てくれるのが楽しみと言われることもある」そう。実際、アルバイトスタッフと休日はテーマパークに遊びにいくほど、距離が近い。

 常に意識しているのは、メガネを売るのではなく、その先にある「見える世界」を売ることだ。

「働く中で、私と出会ったことで仕事が面白いと思うようになったとか、違う目線を得られたなどの言葉をもらったことも。そう思う人をもっと増やし、これからも人の役に立っていきたいです」

(フリーランス記者・小野ヒデコ)

AERA 2023年8月14-21日合併号

暮らしとモノ班 for promotion
大谷翔平選手の好感度の高さに企業もメロメロ!どんな企業と契約している?