インドの伝統菓子店「トウキョウ ミタイワラ」。Mayoさんを知るインド人は多い(撮影/写真映像部・松永卓也)

変わった認識

「我々インド人はずっと昔から優秀で、解決案を探す能力とくじけない心が持ち味です。ITの時代になり、グローバル企業のトップにインド人が就任するようになったことで、最先端の国であると認識されるようになりました」(チャンドラニさん)

「世界一甘い菓子」と言われる「グラブジャムン」などインドの伝統菓子がショーケースにずらりと並ぶ「トウキョウ ミタイワラ」。2階のイートインスペースで、家族と一緒に食事をしていたアジット・クマールさん(35)はニューデリー出身。6年前に来日し、スマートフォンの決済サービスを提供する「Paidy」(東京都港区)でシニアマネジャーとして働いている。妻と4歳になる娘と暮らしてきたが、「日本はカルチャーが素晴らしく、とても安全で暮らしやすい」と昨年、実母(63)をインドから呼び寄せたという。

 Mayoさんは確信を込めて、こう言う。

「インド人は、日本と日本人が大好きです」

 そんな中での日本におけるインドブーム。日印関係が新たなステージに進むことは間違いないようだ。

(編集部・古田真梨子)

AERA 2023年8月7日号

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