メーガンさんにとって心強いニュースもある。2022年、バイデン大統領の妹バレリー・バイデン・オーエンズ氏がテレビ出演をした際に、メーガンさんについて「きっと良い大統領候補になると思います」と述べたのだ。社交辞令としてもメーガンさんにはうれしい言葉に違いない。同じ2022年にロバート・F・ケネディ人権賞の「希望のさざなみ賞」を受賞した。ケネディ家からのお墨付きは政界で大きな意味を持つとメーガンさんは捉える。

 アメリカ大統領候補になる条件に「アメリカ市民権の保持」が含まれる。英王室の王子と結婚してもメーガンさんはアメリカ国籍を手放さなかった。将来、大統領候補になるためには必要な選択だったのだろう。ただ一つ困ったことは、『スぺア』内の薬物使用の記述だ。大統領候補のパートナーのコカインやマジックマッシュルームなどの使用は、致命的と思われる。

 先日メーガンさんは大手芸能エージェンシーと契約した。本格的な芸能活動を開始したいと意気込む。メーガンチームのトップ、アリ・エマニュエル氏の兄はオバマ政権で大統領首席補佐官などを務めた後、駐日大使に就任した。メーガンさんは芸能界と政界のいったいどちらを目指しているのだろうか。 

(ジャーナリスト・多賀幹子)

※AERAオンライン限定記事

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