孫田丈太郎さんと孫田佐知子さん(撮影/篠塚ようこ)
孫田丈太郎さんと孫田佐知子さん(撮影/篠塚ようこ)
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 AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2023年7月31日号では、建設機械の部品販売を手がけるドリカム代表取締役の孫田丈太郎さん、A-YO商事でEC事業部長を務める孫田佐知子さん夫婦について取り上げました。

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夫婦二人暮らし。

【出会いは?】マッチングアプリで。アプリでのやりとりを経て、埼玉・新越谷のイタリアンレストランで初対面。

【結婚までの道のりは?】妻の誕生日に夫が結婚を申し込もうと夜景が見えるレストランを予約したが、緊張で言い出せず。帰りに互いの家の近くのスーパーに寄った後、河川敷を歩きながらようやくプロポーズできた。

【家事や家計の分担は?】夕食は早く帰った方が作り、作らなかった方が後片付け。洗濯や掃除は手が空いている方。家計は自宅ローンと貯蓄は夫、妻が光熱費と食費を出している。

夫 孫田丈太郎[40]ドリカム 代表取締役

まごた・じょうたろう◆1983年、大分県生まれ。米セントグレゴリーズ大学を卒業後、船の運搬会社で営業を担当。2007年から父親が創業したドリカムに入社、23年に父が亡くなったのを機に現職。コンクリートポンプ車などの建設機械の部品販売を手がける

 以前は自分のビジネスがなかなか安定しなかったし、プライベートは楽しく過ごせる友人がいれば十分だと思っていました。でもある時、このままだと自分の人生はこの先ずっと何も変わらないんじゃないかという危機感を抱き、心機一転、婚活を始めました。

 とはいえ、なかなかこの人だと思える人に出会えず、途中で疲れて休んだりもしました。彼女は長い時間を一緒に過ごしても自然体でいられるうえ、もっと一緒にいて話をしたいと思えた唯一の女性でした。

 妻は交友関係が広く、休日にはよく友人や会社の仲間を自宅に呼んでパーティーをします。自分の周りにはいなかったタイプの人と知り合うことができて、世界が広がったような気がします。

 結婚してからは、これまで無頓着だった自宅で過ごす時間が、とても大切な愛しい時間になりました。妻の帰りが遅くなる日は、駅の改札まで迎えに行きます。「来てくれたんだ!」と喜ぶ顔を見るのがうれしいんです。

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