安田大サーカスが生まれたのは、団長のおかげ。だから、当然、感謝もしているし、リスペクトだってしている。
ボクが、たまにバラエティー番組などで、団長の悪口をいう時もあるから、「仲が悪い」って勘違いしている人もいるんだけど、それは違う。ボクが、ああやって悪口をいえるのは、ちゃんとした関係性を、団長と築いているからなんだよね。だって、ほんとうに心の底から嫌いだったら、名前なんて出さないでしょ?(笑)。
ボクら安田大サーカスは、決して仲が悪いグループじゃない。20年以上も一緒にいるんだからね。でも、だからって「仲が良い」っていうような単純な表現とも少し違う。言葉にすると難しいけど、もう家族みたいなものかな。
だから、時には、ウザい時だってある。何度もいうけど、団長は、普段は、ちょっと絡み方がめんどくさいから(笑)。なんで、いつも、あんなにデリカシーがないんだろうって思うし(笑)。
HIROくんは現在和歌山県に住んでいるし、団長もボクも個人の仕事があったりもするから、3人で仕事をする機会は、かなり減っているんだけど、別に寂しくもないし、今は、このぐらいのバランスがちょうど良い。
長く活動していると、歯車が合う時もあれば、合わない時もある。また、3人の歯車がピタッと合えば、活動が増えることもあるかもしれない。それはそれで、どうなるか期待しながら、ボクは待ちたいなって思っている。
いつかは、ドッキリじゃなく、ほんとうに誰かが死んだりして、安田大サーカスが2人になったりするかもしれないけど、そうなったとしても、ボクは、解散は絶対したくないと思っている。安田大サーカスっていう名前は、ボクらが3人で活動した証でもあるからね。だから、絶対なくしたくない。たとえ、ボクは、一人になったとしても、安田大サーカスって名乗り続けるつもりだから。
真面目な話になっちゃったけど、まあ、とにかく、団長が無事で良かったよ(笑)。
でも、団長は、普段が元気過ぎるんだから、もう少し弱ってくれていたほうがいいかも……。こんなことを言うと、また怒られちゃうかな(笑)。団長、これからも、末永く、よろしくだしん!
(構成/AERA dot.編集部・岡本直也)