安田大サーカスのクロちゃんが、気になるトピックについて"真実"のみを語る連載「死ぬ前に話しておきたい恋の話」。今回のテーマは、安田大サーカスのリーダー、「団長」。先日、「水曜日のダウンタウン」で、「団長が危篤状態になった」というドッキリにかかったクロちゃん。衝撃的な内容だっただけに思わず号泣してしまったクロちゃんだが、改めて団長の存在について考えるきっかけになったようだ。クロちゃんが語る、団長への思いとは?
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先日、「水曜日のダウンタウン」でドッキリの企画があった。もちろん、ボクは、ドッキリをかけられる方だったんだけど、今回は内容があまりに衝撃的過ぎて、一瞬、頭の中が真っ白になった。よくよく考えると、あんなに気が動転したのは、久しぶりだったかもしれない(笑)。
ドッキリの内容は「相方が倒れて予断を許さない状況でも時間が経てば腹は減るし眠くもなる説」というもの。被害にあった芸人は、ボクを合わせて4人。
ドッキリまでの流れを、簡単に説明すると……ホテルでくつろいでいる芸人に、マネージャーから突如電話がかかってくる。電話の内容は「相方が急に倒れて意識不明の状態になっている。最悪、命の危険もある」というもの。そんな衝撃的な内容を伝えられた後で、ボクらはご飯を食べたり、眠ったりするのか、というのを検証する企画だった。
ほんと、むちゃくちゃだよね(笑)。
ボクらがドッキリで慌てふためく様子を、当事者である相方がモニターで見ているといった状況で、ボクの場合は、それが団長だった。ようするに、団長は、ドッキリをかける側だよね。
冒頭で伝えたけど、そんな電話を受けたボクは、パニックになった。団長が「危篤状態」という現実を全然受け止められなくて、涙が止まらなかった。恥ずかしいけど、15分以上は泣き続けていたからね。あまりのパニックで、リチにもおもわず電話しちゃったし……。ネタバラシまでの数時間は、地獄だったよ。
基本的に、団長って絡み方がとてもめんどくさい人だから、ボクは、普段からあまり関わらないようにしているんだけど、「もっとたくさん話しておけばよかった」って、あの瞬間は、すごく後悔したね。だから、ドッキリ後に、団長の顔を見た瞬間は、ほんとうに安心した。心の底からホッとしたからなのか、感情が出すぎてしまったからなのか、ドッキリの後、団長との会話が、なんかよそよそしくなっちゃったからね。