大宮エリーさん(右)と鳩山由紀夫さん(撮影/写真映像部・東川哲也)
大宮エリーさん(右)と鳩山由紀夫さん(撮影/写真映像部・東川哲也)
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 作家・画家の大宮エリーさんの連載「東大ふたり同窓会」。東大卒を隠して生きてきたという大宮さんが、同窓生と語り合い、東大ってなんぼのもんかと考えます。15人目のゲストは元内閣総理大臣の鳩山由紀夫さんです。

*  *  *

大宮:政治は全然分かりませんが、鳩山さんに会ってみたかったんです。

鳩山:恐縮でございます。

大宮:この間、宇宙飛行士の山崎直子さんにも出ていただいて。

鳩山:私も宇宙人と言われているから、宇宙つながりですね。

大宮:そうですね……そうですっていうか(笑)。宇宙人というのは奥さまの幸(みゆき)さんがおっしゃっているとか。

鳩山:いえ、政治家らしくない私が、政治の世界に入って、みんなに「おまえは宇宙人みたいだ」って言われていたんですよ。女房は、自分のほうが宇宙人と思ってますからね。

大宮:私、幸さんのハワイ料理本を持ってますよ。確か奥さま、鳩山さんがストレスのある仕事をしているのに自然体だから宇宙人なの、みたいなことをおっしゃっていたような。

鳩山:総理をしていたときも、よく眠れてましたもんね。何も考えないことにしているというか。本当は考えることが、たくさんあるんだけど、考えていたらやっていけないから。

大宮:本当ですか! 眠れない日々だったのかなと思ったら。

鳩山:今だって、ツイッターでいろんな批判を受けますけど、一切読まないから気にならない。正しいこと、自分として思っていることを言えば、どういうふうに批判されようといいですから、気にならないんですよ。

大宮:どうして総理になっちゃったんですか。

鳩山:ええ。もっとうまくやればよかったのに、すいません(笑)。本来は小沢一郎先生がなるべきだったんですよね。でも小沢さんにいろんな問題が起きて。結局は無実だったにもかかわらず極悪非道の人みたいにマスコミに書かれて民主党の代表を辞めざるを得なくなった。ですから突然ですよ。大臣もやったことがない人間が、なぜ総理大臣にって話で。

大宮:でも、民主党というムーブメントを作ったじゃないですか。

鳩山:あの時は年金の記録漏れの問題があり、後期高齢者という言い方に対しても国民の不満が大きかった。国民の自民党政権に対する怒りが圧倒的に強かった。ですから、政権交代間近だなという気持ちはあった。

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