3月に日本アカデミー賞新人俳優賞、話題賞をW受賞したSixTONESの松村北斗さんがAERAに登場。「今後、良いか悪いかで判断される土俵に上げられたようで少し苦しくなった」が「見合う俳優に成長したい」と語った。AERA 2023年7月17日号の記事を紹介する。
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前回、AERAの表紙に登場したのは、朝ドラ「カムカムエヴリバディ」の「稔さん」として朝ドラファンのハートを鷲掴みにしていたころ。そこから約1年半、映画「ホリック xxxHOLiC」で日本アカデミー賞新人俳優賞、オーディションを勝ち抜いて声優に初挑戦した新海誠監督の「すずめの戸締まり」では話題賞も受賞。待機中の映画も複数あり、俳優としてますます注目を集めている。
しかし、そんな現状について尋ねると「いやいやいや!」とかぶりを振った。
「もちろんすごくうれしいですし、作品の総合力で賞をいただいたことは重々分かってはいます。でも僕個人としては注目していただける作品との巡り合わせが偶然にも続いただけで、作品数や練習量、吸収量で言ったらまだまだ全然足りてない。毎回失敗して、その失敗がどんどん小さくなっていくといいなぁという途中段階なんです。だから『ちゃんとした俳優さん』みたいに思われると、まだそんなところにいないのになぁ……と」
クールで飄々としているように見えて、どこまでも謙虚。常に自分の足りないところに目を向け、一歩ずつ、しかし着実に前に進んでいく。そんな姿勢こそが、話題作を輩出するクリエイターに愛される秘訣なのかもしれない。
なにわ男子の西畑大吾とW主演を務める新ドラマ「ノッキンオン・ロックドドア」では、「トリック」シリーズ以来、久々にテレ朝ドラマでメガホンをとる堤幸彦監督とタッグを組む。二人が探偵に扮し難事件を解決していく推理ものだ。
「探偵作品の経験値もなさすぎて緊張しながら原作を読んだら、自分の立場を忘れて夢中になるくらい面白くて。だからあまりくよくよせず……と言ったら変ですが(笑)、躊躇なく挑んでみたい。今はそんな『情熱に燃える』感覚があります」
(ライター・大道絵里子)
※AERA 2023年7月17日号