GACKTと二階堂ふみが主演を務めた映画『翔んで埼玉』の続編のタイトルが『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』であることが発表された。公開日は11月23日に決まり、YouTubeでは特報映像が公開された。
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『翔んで埼玉』は魔夜峰央の漫画を原作とする実写映画である。埼玉県が田舎であることを徹底的に誇張して面白おかしく描く原作漫画の内容がインターネット上で話題になり、テレビなどでも紹介されて広まっていった。それがきっかけとなり映画化されることになった。
原作は未完のままに終わっていたのだが、映画ではその世界観をベースにして、壮大な物語を展開させている。
東京都知事の息子である壇ノ浦百美(二階堂ふみ)は、超名門校で生徒会長を務め、埼玉への差別心をむき出しにしていた。そんな彼の前に立ちはだかったのがアメリカ帰りの転校生・麻実麗(GACKT)。都会人としての気品に満ちていた麗は、実は隠れ埼玉県人だった。麗に心を奪われた百美は、これまでの生き方を改めて彼と共に決死の逃避行をする。
「地方差別」を堂々と笑いのネタにしたこの作品は、日本のコメディ映画としては空前の大ヒットを記録した。
続編の『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』では、麗と百美をはじめとする「埼玉解放戦線」が東西対決に挑むことになる。東京と埼玉という関東内部の小競り合いから一歩進んで、関東と関西の対決というスケールの大きい戦いが描かれる。
『翔んで埼玉』が大ヒットしたのは画期的なことだった。なぜなら、ここまで堂々と差別的なギャグを全面に出したコメディ映画は珍しいからだ。
言うまでもないことだが、差別というのは人間社会ではあってはならないものとされている。特に最近では、エンタメ作品やテレビ・ラジオの中でもそういった表現をすることは許されないという風潮が強くなっていて、たとえ明らかに冗談とわかるような文脈であっても、差別的な言動をしてはならないという考え方が一般的になっている。