ダイエットには野菜中心の食事がいいというイメージがあるが、肥満予防健康管理士・菅野観愛(かんの・みあ)さんは「ダイエットには野菜よりもたんぱく質を摂取する方が効果的」だと話す。「野菜は体にいいが、体脂肪が多い状態では、筋肉を増やす食べ物以外は、体がただのカロリーとみなして吸収してしまう」(菅野さん)のだという。
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菅野さん自身が監修し、重信初江さんが料理を担当した『やせない人がいないと話題のミア式 料理研究家がダイエット教室に通ってみたら、こんなにやせた!』(朝日新聞出版)から、ダイエットにたんぱく質が効果的な理由を抜粋して紹介したい。
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ダイエットというと、食事制限が一般的ですが、筋肉に必要なたんぱく質まで制限してしまうのは、間違ったダイエット。まずは、筋肉を残して脂肪を落とすダイエットの基本を理解しましょう。
間違ったダイエットをすると、同じ体重でも筋肉だけ減り、代わりに脂肪だけ増えているので、肥満度は大幅にアップし、やせにくく太りやすい体になってしまいます。脂肪だけで体重が減り、体脂肪率が下がって筋肉や基礎代謝は減らないのが、正しいダイエット。これなら、リバウンドの心配もありません。
■たんぱく質を積極的に摂取すると太りにくい体になる
たんぱく質は、筋肉を作る材料となり、筋肉維持&増加に役立ちます。結果、基礎代謝が上がるので太りにくく、やせやすくなります。
そもそも、たんぱく質は皮膚、骨、筋肉、髪の毛など体を構成する主成分。良質なたんぱく質を摂れば肌のツヤや髪の毛のコシも生まれ、美容やアンチエイジングにも役立ちます。
また、酵素・神経伝達物質といわれるものもたんぱく質でできています。たんぱく質を食べることで交感神経が刺激され、「これ以上食べる必要なし」と脳へ信号が送られるため、空腹を感じにくくなります。
■肉よりは魚、動物性よりは植物性のたんぱく質がいい
肉より魚、魚より豆のほうが低カロリーでたんぱく質を多く摂ることができます。肉や魚に比べ、脂肪分がないのも豆の魅力です。