AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2023年5月22日合併号では、ミクステンド代表取締役の北野智大さん、取締役の北野文香さん夫婦について取り上げました。
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夫28歳、妻26歳のときに結婚。その2年後に長男誕生。
【出会いは?】夫も妻も大学を休学し、リクルートの新規事業部のインターンに。朝から終電まで一緒にいることが多く、意気投合。
【結婚までの道のりは?】自分が自分らしく、相手も相手らしくいられる存在だった。出会ってから1年後に交際スタート、3年後に結婚。
【家事や家計の分担は?】料理や風呂掃除は妻。食器洗い、洗濯、掃除など家電を利用する家事は主に夫。家計は振り込まれた給与を、それぞれの口座に一定額“お小遣い”として残し、残りはすべて共通口座に貯金。食費・生活費はそこから支払う。
夫 北野智大[32]ミクステンド 代表取締役
きたの・ともひろ◆1990年、大阪府出身。関西学院大学理工学部在学中にウェブクリエーターとして活動開始。インターンとしてリクルートの新規事業部門で関わった「調整さん」などの関連事業を譲受し2018年に現在の会社を創業
夫婦で意見が違ったり、疑問に思ったりしたら、しっかり話し合います。察してもらう期待は無意味だというのが、共通認識。もちろん相手に敬意を持つ対話で、敵対はしません。だって最終ゴールは、二人のいい暮らしですから。
子どもができて変わったのは、仕事と家庭を両立させる意識を持つようになったこと。
仕事の大切なパートナーである妻に負担はかけられないし、僕も子育てをしたい。一方で会社が運営するサービスを、よりよくしたい情熱も常にある。そこで家では、便利家電や時短アイテムなどを、徹底的に研究して導入。最近、大正解だったのは、外食時用のベビーチェア。旅行にも持って行くほどの必需品です。
働く時間が制限された職場は、誰もが生活を楽しめる環境に整えました。今は週4日5時間勤務の母親や、海外を旅してリモート勤務の同僚がいます。すると最近、優秀な人材が集まって、会社がよくなってきた実感がある。こうした働き方で、業績アップができればうれしいですね。