「おめぇに食わせるタンメンはねぇ!」というネタで有名な、次長課長の河本準一さん。河本さんとテスタさんは2018年に出会った。アエラ増刊「AERA Money 2023春夏号」より二人の対談を抜粋してお届けする。
テスタさんは「僕が一番尊敬する人は河本さん」とツイートしたことがある。お笑いの実力者、次長課長の河本(こうもと)準一さんと資産50億円のトレーダー、その接点は「寄付」と「お米」だった。
(テスタ)僕が河本さんと最初にお会いしたのは、今から5年ぐらい前ですかね。河本さんが司会をされているテレビ番組に出演したあとの打ち上げでお話ししました。
それがきっかけで後日、2人で食事。河本さんがお米を児童養護施設に送るボランティア活動をしていると聞きました。「僕も何か協力できませんか」と、河本さんの活動を支援する寄付をはじめて。
(編集部)なぜ、お米だったんですか?
(河本)2012年から、故郷の岡山県に「何か自分なりに返せるものはないか」と考えて、児童養護施設や幼稚園、介護施設、老人ホームをボランティアで回るという活動をはじめたんです。
児童養護施設に行くたびに、「何が一番必要ですか」と尋ねるんですが「とにかく子どもたちはおなかが減っていて、めちゃくちゃ食べるんです」という答えが返ってきます。
「ランドセルや野球用具などをいただくこともあり、それはそれでありがたいんですが、実はお米が一番ありがたい」という声も聞きました。
自分も土を触りたいという気持ちがあったので農家にご協力いただいて、お米を作って施設に送る活動をはじめたんです。米作りは5期目で、生まれたばかりの「オギャーオギャー」程度の実力しかありませんが。
(テスタ)僕は当時、河本さんがそういう活動をされているということを全く知らなかったですし、ボランティアのイメージもありませんでした。
河本さんはそのとき、自分の活動のことを公表するつもりはないと言ってましたよね。僕がお会いした時点で、すでに6年ぐらい活動されていたのにもかかわらず。
僕は河本さんみたいに影響力のある人は、世の中にボランティアを広げる意味でも、公にしていったほうがいいですよと言った。でも、積極的には公表しない。河本さん、かっこいいですよ、本当にかっこよすぎる。