中山さんはジャズ評論のど真ん中にいらっしゃる総本山のような方なので、著書『ジャズ・ヒップホップ・マイルス』を拝読したときは意外な驚きがありましたし、その振り幅には一流の音楽評論家の真骨頂を見せて頂いたような気がします。

 数カ月前にメールでやり取りした際にも新しい音楽論評の構想を練っておられました。いつまでも若々しい論客としての活躍を、いちファンとして楽しみにしていただけに残念でなりません。故人のご冥福を心よりお祈り致します。

(須永辰緒/DJ、音楽プロデューサー)