ペットはもはや大事な家族。読者とペットの愛おしい日常のひとコマをお届けします。今回の主役は、フェレットのパンダくんです。
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2年前、わが家にやってきたのは犬でも猫でもなく、全く生態を知らないフェレットでした。
当時、13年ともに暮らした愛犬が虹の橋を渡り、そのペットロスから精神を患い、同時期に就職。そしてまさかの転勤命令で誰一人知らない土地へ一人向かいました。
ストレスで8キロやせ、まともな生活を送れていなかった私に、たびたび様子を見に来てくれていた母が、フェレットをプレゼントしてくれました。
母いわく、これで元気にならなければもうダメかもしれない、これで娘と会うのは最後かもしれない、と一種の賭けだったそうです。
うちに来たフェレットの男の子はとんでもなくヤンチャで、ありとあらゆる扉や引き出しを開け、目を離すととんでもない所からジャンプしようとし、手にかみつき、ひっかき、最初は散々でした。
必死で調べて格闘していると落ち込む時間なんてなく、気づけばすっかりとりこに。1年後、弟としてもう1匹フェレットを迎え、2匹とともに暮らしています(兄・パンダ、2歳、右が弟・ポンズ、1歳)。
お兄ちゃんは抱っこ大好きの甘えたさんで、弟とプロレスしている時は最強ですが、それ以外はまったりさん。
弟はお兄ちゃん大好きで何をされてもずっと追いかけて一緒に寝ていて、私がお兄ちゃんを抱っこしていると、独り占めしている私に焼きもちを焼くほどです。
私に生きる気持ちを与えてくれてありがとう! 毎日、毎日ありがとうの気持ちが尽きません。
そして、この子たちを産んでくれたママパパにも感謝が尽きません。フェレットママパパたちに誓います。必ずもっと幸せにします。(大阪市浪速区/25歳/事務経理)
※長きにわたるご応募ありがとうございました(休刊につき、投稿募集は4月末で終了しました)
※週刊朝日 2023年5月26日号