(c)Soilsiu Films, Aisling Productions, Clin d'oeil films, Zadig Productions,MMXXI
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「エヴァの告白」(2013)、「アド・アストラ」(19)など社会派からSFまで精力的に新作を世に送り出し続けるジェームズ・グレイが製作・監督・脚本を務めた最新作「アルマゲドン・タイム ある日々の肖像」。監督の実体験を元にした自伝的物語だ。

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 1980年、ニューヨーク。白人の中流家庭に生まれ育ったポール(バンクス・レペタ)は、公立学校に通う12歳。教育熱心な母(アン・ハサウェイ)、働き者の父(ジェレミー・ストロング)や兄(ライアン・セル)と不自由なく過ごしているが、近ごろは居心地の悪さを感じる毎日。そんなポールにとって、祖父アーロン(アンソニー・ホプキンス)は、心を許せる良き理解者。

 想像力が豊かで芸術に興味を持つポールにとって、規律を重んじる学校生活は窮屈そのものだったが、問題児である黒人生徒ジョニー(ジェイリン・ウェッブ)は唯一の打ち解けられる友人だった。しかしある日、ふたりがやらかした些細な悪さが、その行く末を大きく分けることに。

本作に対する映画評論家らの意見は?(★4つで満点)

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