――ものすごくお忙しいのに、夜は毎日のように原稿が届きましたね。それに朝も届いて、夕方も届いて……。
山:……迷惑でした!? やたらめったら送ってきやがって、みたいな言い方ですけど!
――正月にも届きました(笑)。
山:……迷惑でした!?(笑) 僕、締め切りをめちゃくちゃ前倒しで行ったと思うんですよね。
――収録とかライブとかでお忙しかったはずなのに、10日以上前倒しでいただいてますね。
山:年末年始はお仕事もないし、芸能人だったら年末年始で海外旅行とか行ったりするけど、僕にはそういうことやってくれる友達もいないし。旅行も1泊2日で両親と行くだけだから、正月はけっこう時間があるんです。そこで楽しかったのが、ベースとなる『天才になりたい』の原稿を読んで、気になるところに線を引いて書き直していく作業。もう地図がある程度あって、そこに色々と足していく感じがけっこう楽しくて。でも、ほとんどというか全く原形をとどめてないでしょ。
――ここまで直してくれるとは思っていなくて、最初に原稿をいただいた時に、すごくびっくりしました。
山:加筆修正でなく、新しく作ったようなものかも。時を経て、古くさくて恥ずかしい表現は消しました。『天才になりたい』には、「オレは“例えツッコミの男”だから、この感じで例えます!」みたいな例えが散りばめられている。ボケも、「2006年の安いボケしてんなあ」というものも多くて。そういう部分は全部直して、バージョンアップしました。
――山里さんはいつもメールで「すごく楽しいです。こんな機会をくださってありがとうございます」「何でも言ってください」とおっしゃっていました。こんな腰の低い方がいらっしゃるんだと思って、いちいち感動していました。
山:ホントにそこなんです。怒ることもなく、腰が低く丁寧で。そうなんです、私はそういう人間なんです。それが全然、世に伝わっていないんですけど。