山里亮太(やまさと・りょうた)/芸人。漫才コンビ「南海キャンディーズ」のツッコミ担当。通称、山ちゃん。著書『天才はあきらめた』は現在、シリーズ累計24万部突破(電子版含む)。
山里亮太(やまさと・りょうた)/芸人。漫才コンビ「南海キャンディーズ」のツッコミ担当。通称、山ちゃん。著書『天才はあきらめた』は現在、シリーズ累計24万部突破(電子版含む)。
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 南海キャンディーズの山里亮太氏とオードリーの若林正恭氏が、「ずっとダメでさえないふたりだった」という若手時代を描いた日本テレビ系のドラマ「だが、情熱はある」。若い頃の山里氏を「SixTONES」の森本慎太郎氏が、若林氏を「King & Prince」の高橋海人氏が演じるドラマが本日、最終回を迎える。

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 このドラマのキャストが発表されたときに「全然、似ていない……」と感じた人は少なくないかもしれない。でもこれが不思議なもので、画面の中だと森本氏はすっかり山里氏に、高橋氏は若林氏に見えてくる。それは、演じる2人の高い演技力があってのことだと感心したりもする。

 6月18日に放送された第11話では、山里氏と若林氏がユニットを組んだ「たりないふたり」のライブ後の、悩みや苦しみ、後悔が丁寧に描かれた。相方とのすれ違い、会いたい人にもう会えないということ、怒りをガソリンにして少しでもいいネタを作ろうとする、情熱。

 2006年に出した前作『天才になりたい』を加筆修正して、18年7月に出された山里亮太著の文庫『天才はあきらめた』は重版を重ね、現在はシリーズ累計24万部(電子版含む)。文庫の最後には“絶対に作者が読む”解説が載っている。ドラマでも取り上げられていたが、この本の解説を手掛けているのが若林正恭氏で、タイトルは「ぼくが一番潰したい男のこと」。

 いまから4年前、13万部突破を記念して紀伊國屋書店新宿本店で行われた、山里亮太氏の編集者との対談を再公開。編集者がダメ元で解説を若林氏に依頼したことや、若林氏への思いもあふれ出し……。

■周囲に引かれるくらい本音を散りばめた

山里(以下「山」):『天才になりたい』もいい本だと思うんですけど、あまり売れなかったみたいで。あまりにも書店で見かけないなと思っていたら、やっと見つけたブックオフで、10円で売られていて衝撃を受けました。でも、2017年に編集者に声をかけていただいたんですよね。「『天才になりたい』をこのまま死なせておくわけにはいきません」って。僕その時、初めて気づいたんですよ。「『天才になりたい』って死んでたんだ」って。

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本が売れた理由は