投資話は資産に応じて来るようで、5000万円持っていると500万円くらいの投資話が来るし、数十億円持っていると数億円の投資話が来るといった具合です。資産によって出しやすい額というのがあり、詐欺師もそのあたりの相場をよくわかっているのでしょう。「あのときは結構大変だったんだよ。よくわからないものには、もう手を出さないことにした。今後のためのいい勉強にはなったよ」などと話しているシン富裕層は多いのです。
「これをやれば絶対に儲かるよ」と言ってくる人は、大体怪しい人です。絶対に儲かるなら自分ひとりで儲ければいいのに、人に勧めてくるというのは、大半の場合は裏があるものです。
詐欺師は本当に多いですし、言葉は巧みです。何か仕事をお願いしたら、完璧にできたりします。それで人に信用してもらって、少しずつ騙していくというわけです。
プロ野球日本ハムファイターズの「ビッグボス」こと新庄剛志監督も、現役時代の年俸やCM契約で、数十億円の資産を築いていたにもかかわらず、管理を人に任せっきりにしていたらほとんどが横領され、資産がなくなり、バリ島に移住した経験がおありです。シン富裕層は、自分の資産を狙う詐欺師も近づいてくるかもしれないということを、肝に銘じなければならないのでしょう。そのために、人を信じられず、“孤独”を感じてしまうシン富裕層も多そうです。
■決断がとんでもなく早い
決断がとてつもなく早い、というのはシン富裕層の大きな特徴だといえます。
実際、フットワークも軽く、即決型です。海外移住の相談に来られるお客様も、ひと通りこちらから説明すると「ああ、わかりました。じゃあ、移住の手続きをお願いしていいですか?」とあっさり決断されます。
自分で暗号資産について研究し計画して買うことを決めた人は、ほぼ即決です。
その一方、人の話に乗っかってたまたま大金を得るラッキー体験をしたという自覚のある人は、なかなか決断ができません。