表に英単語などの問題、裏に答えを書いたカードをとじた単語帳。学生時代は英語だけでなく、歴史や国語など幅広い教科で出番があり、社会人になってからも、資格試験の勉強などで利用している人もいる。その単語帳が、豊富な機能を備えたスマートフォン(スマホ)向けアプリになった。
東京書籍(東京都北区)は、スマホで手軽に暗記学習ができる単語帳アプリ「anki pocket(アンキポケット)」(iOS/Android対応・無料)の配信を始めた。
このアプリの特徴は、自分で単語帳を作れるのはもちろん、学習結果(単語に対する理解度など)を簡単に記録して管理できる、という点だ。
単語帳のカードには表と裏、それぞれに文字(300字以内)や画像、さらに音声も入力できる。特設サイト「anki pocket web」で会員登録をすれば、ExcelやGoogleスプレッドシートを利用しても作れる。そして、作成した単語帳は、サイトを通してシェアすることも可能だ。
一つの単語帳に登録できるカードの枚数は500枚までで、アプリ全体では、文字のみのカードなら最大約1万枚登録できるという。
このアプリを利用した学習方法は、画面に表示される単語カードを、覚えたものは上に、そうでないものは下にスワイプして仕分けていくというもの。この操作で、各カードに書かれた内容に対する理解度が5段階で判定され、同時にその情報が記録されていくのだ。
これによって、理解度に応じて出題範囲を絞り込みながら、苦手な箇所を集中して効率的に学習できるという。
また、アプリのトップ画面には、学習活動を独自に数値化したグラフが表示されており、日々の学習時間や各カードの学習回数、理解度ごとのカード枚数を日/週/月/年単位でチェックできるようになっている。このように、ユーザーのやる気を継続させようと、学習活動の「見える化」にもこだわっているのだ。
紙の単語帳のシンプルさと、ITならではの学習記録機能とを取り入れたこの単語帳アプリ。新しい年に資格取得を考えている人は、チェックしてみてはいかがだろうか。