ドラマ『同期のサクラ』の主題歌「さくら(二〇一九)」のMVが公開となった。
「さくら(二〇一九)」は、“今”の歌唱による「さくら」を提供してほしいというドラマ制作陣からの熱いオファーに応える形で制作。数々の映画音楽を手がけるシンガーソングライター/作曲家である世武裕子がアレンジを手掛け、より瑞々しく力強い「さくら」が完成した。
MVは、11月下旬撮影。撮影はカット割りのないワンカメ一発撮り。また、歌とピアノは生で、その場で演奏されたものを同時に録音した。やり直しのきかない緊張感高まる撮影企画は、森山直太朗自らが発案したもの。監督の柿本ケンサク氏が直太朗と話し合い、イメージを美しい映像世界に落とし込んだ。
実は16年前の2003年「さくら(独唱)」のMVも、同じくワンカメ一発撮り、生歌唱という手法で撮影している。当時は、どうしてもフィルムで撮りたいという直太朗の希望に対し、何カットも回すような多くのフィルムを用意する予算がなく、やむなく一発撮りすることになったという。今回は、ライブ感を大事にするため、あえて同じ手法を選ぶことになった。
ピアノは「さくら(二〇一九)」のアレンジを担当した世武裕子。配信中のレコーディング音源とはまた微妙に違う、この場ならではの演奏となっている。行き交う人々には1人1人に年齢や職業、今抱えている思いなどの具体的な設定があり、それぞれの人物像を50人の役者たちが演じながら歩いた。
リハーサルを経て、本番の撮影はわずか2テイクで終了。まさに「今」の歌唱、演奏による「さくら(二〇一九)」の空気感をそのまま映像化したMVが完成した。
直太朗は、「真ん中で歌う僕自身は16年前からずっと変わらないけれど、今回ドラマの物語がきっかけとなり、それにつき動かされて世武裕子さんがアレンジをしてくれて、そのアレンジがこの映像の世界観を呼んだ。新しくなった『さくら』の景色やエネルギーみたいなものを、映像を通して感じてもらえたら幸いです」とコメントしている。