
今から10年ほど前にブームとなった「脳トレ」。毎日の単純な計算の積み重ねが、脳の活性化に効果があると考えられたことで、大きな注目を集め、関連した書籍やゲームが次々と登場した。
なかでも、小学校教諭の陰山英男氏(肩書は当時)が授業で活用した「百ます計算」や、05年に任天堂の携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」向けに発売された東北大学未来科学技術共同研究センターの川島隆太氏(肩書は当時)監修の「脳を鍛える大人のDSトレーニング」などは、大きな人気を呼んだ。
猫も杓子も「脳トレ」だった時代に比べるとブームはもうすっかり下火となっているようにも思えるが、現在は「脳トレ」に関連したスマートフォン向けのアプリが多数登場しているのだ。今回はその中から、ITベンチャー企業・ドゥアイネットが開発したiOS向け無料アプリ「対戦!100ます計算」を取り上げてみたい。
これは、脳トレブームの火付け役ともいえる陰山英男氏が小学校の授業で採用した「百ます計算」を対戦形式で楽しめるアプリだ。
画面には、縦10個×横10個の合計100個のマスがあり、その外側の左1列と上1列にそれぞれ10個の数字が並べられている。そして、縦と横の数字を足したり、引いたり、かけたりして、縦の欄と横の欄の数字が重なり合うマスに答えを入力するというもの。
このアプリの最大の特徴は、「対戦モード」にある。他のユーザーの記録を選択すれば、対戦相手の記録にあわせて画面のますがグレーになっていく。この状況で、画面のますが全てグレーに染まる前に解答できれば勝利となる。もちろん、100ます全てに解答を入力するまでにかかった時間を測定することも可能だ。
ちょっとした空き時間にできるこのアプリ。毎日のちょっとした計算の積み重ねが、脳の活性化に大きな効果にもたらすことになるかも。ぜひ今日からトレーニングしてみてはいかがだろうか?