写真・図版(1枚目)| 「脱・カメラ女子」時代へ
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11/29、京都・宇治の黄檗山萬福寺で行われた
祇園の舞妓さん撮影会に行ってきました。
主催は全日本写真連盟関西本部です。
http://www.photo-asahi.com/kansai/info/

僕は冒頭で挨拶させていただき、
その後は撮影の様子を拝見。
時に参加者の方々とカメラ談義をしたり、
自分でも撮影してみたりして、
かなり楽しい時間を過ごしました。

紅葉も終わりかけでしたが、
名刹と舞妓さんの組み合わせは
かなり絵になるなあとしみじみ思いました。

実は全日写連関西本部主催の舞妓さんの撮影会、
今夏にも行われたんですよね。
その時、僕は初めて参加したんですが、
男性のアマチュア写真愛好家の方々が
圧倒的に多かったのを覚えています。

まあ、わかる気もしますが(笑)。

ところが、今回の撮影会では
ずいぶん女性の割合が増えていました。
撮影の際に男性が立ってしまうと
舞妓さんが見えにくいという声があり、
女性だけの撮影班を設けたことも奏功したようです。

素晴らしいことじゃないですか!

で、実際にある女性の参加者に
撮影カットを見せてもらったのですが、
「カメラの設定が今ひとつわからないんですよね」
と言いながらも、舞妓さんの柔らかい表情を
引き出していて、実に見事な腕前でした。

そういえば、最近は写真コンテストでも
女性の台頭がめざましいんですよね。
以前、コンテスト審査員を務めるベテラン写真家に、
こう言われたことを思い出しました。

「男性はカメラの設定にこだわって撮るんだけど、
 女性は感性で撮る傾向があるんだよねえ」

もちろん個人的な意見ではあるのですが、
僕もコンテスト審査に立ち会ってきた経験から
同じような感想を持っているんですよね。

そして今、僕が非常に注目している女性の団体があります。
全日写連のフォトサロン「彩(Sai)girls」です。
撮影会や技術指導はもちろんのこと、
写真雑貨の作成など、写真好きの女性たちのための団体です。
一眼レフやミラーレス機だけでなく、
スマホユーザーでもOKというのがいいじゃないですか!

詳しくはこちら↓
https://www.facebook.com/pages/彩girls/241647465990507

「カメラ女子」なんて言葉が
持て囃された時期がありましたが、
写真撮影を趣味とするのに
性別や年齢なんて関係ありませんからね。

もっと言えば、銀塩時代からカメラに
慣れ親しんでいるベテラン男性が、
デジタルで初めてカメラに触れた女性に
撮影ノウハウを教えてあげたらいいのになあ、と思っています。

それこそ「脱・カメラ女子」時代の幕開けになるでしょう。

僕もそんな機会を提供できるように知恵を絞りたいと思いました。

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