


かつて大名は、防衛拠点として、全国各地に城を築いた。現在、その風格ある佇まいは、見る者にいにしえのロマンを感じさせる。そんな各地の名城を「育成」するスマートフォン向けゲームが配信されたという。いったいどのようなゲームなのだろうか。
株式会社KADOKAWA アスキー・メディアワークス ブランドカンパニー(本社・東京都千代田区)は、グリー株式会社(本社・東京都港区)、株式会社AZITO(東京都港区)と、全国の名城を擬人化した「城姫(しろひめ)」たちが登場するソーシャルゲーム「城姫クエスト」を共同開発した。2014年8月15日から配信を始めた。
このゲームは、主人公である城主(プレーヤー)が、木、石、米、兵の4種類の資材などから「城姫」を「築城」し、敵の城姫との戦いを通して成長させ、日本中の城姫を「開城」させていくという戦国シミュレーションゲームだ。
資材は、年貢の徴収や領地の拡大といった「内政」を成功させたり、城姫を各地に「派兵」して敵を倒したりすると入手できる。城姫は何度も「築城」することができ、資材の配分により、入手できる城姫の種類が変わってくるという。
築城できる城姫の種類は随時追加されており、14年8月22日までに、約40の城姫が登場している。
30人以上の絵師によって描かれた城姫は、正統派、ツンデレ、サバサバ、おっとり、委員長タイプなど、さまざまな性格が設定されていて面白い。魅力的な絵にくわえ、各城姫をイメージした声も当てられており、城主を励ましたり、叱ったりするなど、楽しませてくれる。
また城姫は、名古屋城ならば「しゃちほこ」、大和郡山城(奈良県)ならば金魚の髪留めを身につけている。今後も、コスチュームを着せ替えできる機能やランキング機能も追加していく。
同じくKADOKAWAなどが提供する旧日本海軍の艦船を擬人化した「艦隊これくしょん」(艦これ)と同様、城姫クエストも人気を呼びそうだ。お気に入りの城姫に癒やされながら、天下統一を狙ってみてはいかがだろうか。

