京セラドーム大阪球場での当社Beaconを活用した「ビールの売り子を呼び出す」サービス及び導入された製品(写真:アプリックスIPホールディングス株式会社提供)
京セラドーム大阪球場での当社Beaconを活用した「ビールの売り子を呼び出す」サービス及び導入された製品(写真:アプリックスIPホールディングス株式会社提供)
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 プロ野球の優勝争いが続くなか、ひいきの球団を応援しようと、球場に足を運ぶファンも多い。白熱した試合展開と、球場の熱気、そして、何よりも応援するチームの勝利が、野球観戦の醍醐味だ。球場観戦での楽しみといえばビール!――そんな野球ファンに朗報だ。

 スマホなどを使って、幅広いコンテンツサービスを提供するアプリックスIPホールディングス株式会社(以下、アプリックス)が、京セラドーム大阪でスマホを使ってビールの売り子を呼び出せる新サービスを開始した。

 試合が白熱して、席を離れたくないけれどビールは飲みたい。だが、そんな時に限って近くに売り子さんがいなかったり、好みの銘柄ではないビールの売り子さんしか見当たらなかったり……。そんな経験をした人も少なくないはず。

 そんな客の“悩み”を解消するため、アプリックスはスマホで好みのビール銘柄の売り子を呼び出せるサービスを開発した。野球ファンには画期的なサービスなのだ。

 利用方法は説明しよう。まず、スマホに「野球場NAVI」というアプリをインストールする。起動したアプリで、「近くの売り子を呼ぶ」というボタンをタッチすれば、座席の入力画面が表れる。

 座席の位置を入力し、「近くの売り子さんを検索」というボタンをタッチすれば、ビールの銘柄別に座席の近くにいる売り子が写真入りで表示される。

 そして、気に入った売り子を選択し、「売り子さんを呼ぶ」というボタンを押すと、席のちかくにいる売り子が座席まで来てくれるのだ。 

 売り子は、専用のiPhoneを携帯している。客の注文を受けると、画面上に自分と客の位置が表示される。接客で忙しい場合は、付近にいる同じ銘柄のビールの売り子に、そのオーダーが引き継がれるため、時間を置かず、注文した客の座席まで来てくれる。

 当面、バックネット裏の1500席のみで行われているが、今後は観客の反応をみて、球場全体に拡充することを検討しているという。

 「野球場NAVI」はApp Store、Google Playから無料でダウンロードできる。対応端末は、「iOS7」以上を搭載したiPhone4S以降の端末と、「Android 4.3」以上を搭載する端末だ。

 このサービスは、ビーコンと呼ばれる位置などの情報を取得する受信機と、スマホのアプリを連携して実現した。ビーコンはアプリックスが提供し、アプリはメディアアクティブ株式会社が開発、提供している。
 
 京セラドームを本拠地にするオリックス・バファローズは優勝戦線にとどまっている。さらに、日本シリーズの進出をかけた、クライマックスシリーズも射程圏。レギュラーシーズン2位以上が確定すれば、ホームの京セラドームで開催できる。

 地元・オリックスファンのみならず、ビジターチームのファンも、ぜひ活用してみてはいかがだろうか?