2014年5月7日、スマートフォンやタブレット端末向けの『Googleマップ』の最新版がリリースされた。Android版はGoogle Play、iOS版はApp Storeから無料でダウンロードできる。
今回のアップデートでは、バグの修正をはじめ、音声ガイド付きナビゲーション(ターンバイターン方式ナビ)の改良や、地図のオフライン保存機能の対応などが含まれている。
特にナビゲーション機能は大きく向上し、走行時に最適な車線を案内してくれる車線案内機能が追加された(日本では高速道路以外の道に対応)。交差点や複数のレーンがある道路での車線変更案内など、カーナビ・アプリとしての機能を見た限りでは、『Googleマップ』で十分と思えるほど改良されている。
また、車だけでなく、徒歩や公共機関を利用したナビゲーション機能も拡充。乗換案内のルートの合計歩行時間、次の発車時刻の検索なども可能になっている。
さらに日本では未対応ではあるものの、ハイヤーを手配できる「Uber」アプリが統合されたことにも注目したい。Uberはスマートフォンでハイヤーを手軽に呼ぶことが出来る米国発の配車サービスで、すでに日本市場にも本格参入している。09年に設立されたこの会社には、Googleが2.5億ドル(約252億円)を出資した経緯がある。
ただし、新バージョンについては肝心の地図検索の精度に対して疑問の声もあがっているようだ。さらには原因不明の強制終了が起こるなど、ユーザーからの不満もすでに聞かれる。
同アプリだけでなく、モバイル端末用のアプリ全般で言えるのは、便利そうだからと言ってアップデートないし、新規アプリに飛びつく前に、まずは下調べして冷静になること。幸いGoogle PlayやApp Storeには口コミ情報のコーナーがあるので、参考にしてみはいかがだろうか。