最近では、結婚指輪を"割り勘"で買うカップルも少なくないそうですが、やはり結婚指輪や婚約指輪は愛の言葉と共に男性からプレゼントされたいのが女性の本音。男性にとってはできれば一生に一度にしたい大きな贈り物だからこそ、結婚相手も自分も満足のいくものを選びたいところです。しかし、男性の大半がジュエリーに詳しくないのも、また事実です。



 指輪選びのポイントとなるのは、価格、デザイン、そしてブランドの格。特に女性の憧れでもあるハイブランドは、「ハリー・ウィンストン」、「ヴァン クリーフ&アーペル」、「カルティエ」、「ブルガリ」、そして「ティファニー」の5つを合わせ「世界の5大ジュエラー」と呼ばれています。この5つの中から選んでおけば、外さないといっても過言はないでしょう。



 中でも日本での知名度の高いカルティエ、ブルガリ、ティファニーは、婚約指輪の定番中の定番。しかしジュエリー業界では、ハリー・ウィンストンとヴァン クリーフ&アーペルはブランドの"格"では頭一つ抜きん出ている、と言われています。



 その理由のひとつは、使用されるダイヤモンドの違い。



 ハリー・ウィンストンは、数々のハリウッド女優や著名人が愛用する世界的ジュエリーブランド。1932年、アメリカ・ニューヨークのハリー・ウィンストンさんの手によって作られたブランドで、使用されているダイヤは「キング・オブ・ダイヤモンド」と称される高品質のもの。いまや高級ブランドの中においても、ダイヤのエンゲージメントリングの代名詞的ブランドとなっています。



 そんなハリー・ウィンストンの品質と肩を並べるのが、ヴァン クリーフ&アーペルのダイヤです。一般的に、ダイヤモンドの品質証明は4つの「C」〔カラー(Color)、クラリティー(Clarity)、カット(Cut)、カラット(Carat)〕が基準となっていますが、ヴァン クリーフ&アーペルは、これらに加え5つ目の「C」〔キャラクター(Character)〕を採用。拡大鏡の下でひとつずつのダイヤについてファイア(分散先)と明るさや輝きを分析し、一定の基準をクリアしたダイヤだけが、晴れてジュエリーとして使われます。また、同ブランドはカラーとクラリティに関して、他のブランドより厳しい基準を設けていることも見逃せないポイントです。



 本書『ダイヤモンド スタイルガイド』は、70社以上のジュエリーブランドのダイヤモンドについて迫った1冊です。ハイブランドのジュエリーはもちろんのこと、リーズナブルなブランドの新作も網羅。店の選び方からダイヤモンドの基礎知識までダイヤモンドジュエリーを買う前に是非読んでおきたい内容となっています。



 永遠の愛の証としてパートナーに贈る婚約指輪と結婚指輪。正確な知識を学んで、本当に価値のあるものを選んでおきたいものです。