DJクリティカル・ハイプ『The DAMN. Chronic』でケンドリックとドレーが夢のコラボ
DJクリティカル・ハイプ『The DAMN. Chronic』でケンドリックとドレーが夢のコラボ

 ケンドリック・ラマーが同郷の大先輩、ドクター・ドレーから多大な影響を受けていることはよく知られている。二人は単発で何回か一緒に仕事をしたことはあるものの、本格的なコラボレーションはこれまでなかったが、DJクリティカル・ハイプ(Critical Hype)がリリースしたマッシュアップ・プロジェクト『The DAMN. Chronic』(ザ・ダム・クロニック)のおかげでこの夢のコラボが実現した。

 2018年4月3日にリリースされた『The DAMN. Chronic』でクリティカル・ハイプは、ラマーのアルバム『DAMN.』などから彼の心地良くアクロバティックなフロウを取り出し、ドレーのデビュー・アルバム『The Chronic』などの巧みなプロダクションに合わせ、ヒップホップのオールド・スクールとニュー・スクールを見事に融合させている。
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 例えばラマーの「ビッチ、ドント・キル・マイ・ヴァイブ」をドレーの「フォーガット・アバウト・ドレー」のインストゥルメンタルに合わせた曲や、ラマーの初期作「ケンドリック・ラマー」をドレーの「マイ・ネイム・イズ」に乗せた曲などが特に異彩を放っている。

 「ケンドリックは非常に多くのフロウ、ボイス、そしてスタイルを持っているし、ドレーのビートはすごいから、ドープになるんじゃないかと思ったんだ」とクリティカル・ハイプはPigeons and Planesに語っているが、実際に手掛けてみるとなかなか思うように行かなかったようで、「ドレーはあまりスローなビートがないのが問題だった」と明かしている。苦労した分、結果には満足しているとのことで、「このプロジェクトに注いだ努力と献身が報われたよ」と彼は話している。

 DJクリティカル・ハイプは2016年にも『Chance the Dropout』と題された、チャンス・ザ・ラッパーのボーカルとカニエ・ウェストのビートを融合させたミックステープを発表している。チャンスとカニエも同郷のラッパーで、年上のカニエがチャンスに影響を与えたという共通点がある。