■週2の銭湯通いで充実
──寂しさを感じたり、心がすり減ったときは?
唐田:たくさん寝ます(笑)。あと、韓国ドラマや映画を観たり、銭湯に行ったり。自分の時間をいかに充実させるかを意識しています。銭湯は週2回くらい行っています。(声をかけられることは)全然ないです。でも、銭湯って一人を楽しんでいる方が多いので、周りの人をそんなに見ないのかもしれません。
──作中では不器用ながらももがく大人の姿が描かれている。
唐田:私もすごく不器用で、演技力に自信もありません。だからこそ、自分と向き合い続けたいんです。それすらやめてしまったら、もう何も残らない。自分の嫌なところと向き合うって、体力と時間も使うし、しんどいけど、その時間があったからこそつながるものが絶対にあるんだって気づき始めてから、嫌なものこそ逃げちゃいけないんだと思うようになりました。
(構成/編集部・福井しほ)
※AERA 2023年3月20日号
○映画『死体の人』/3月17日から渋谷シネクイントほか全国順次公開