もし、あなたの子どもが発達障害と診断されたとしたら、どのように接しますか? 発達障害という言葉は普及してきたものの、いざ自分の身なると冷静に受け止められる方は少ないのではないでしょうか。
実際に、診断を受けたことで、将来を悲観してしまう親御さんも少なくないようです。また、現実を認められたとしても、わが子にどう接したらいいのかわからず、適切な関わり方を見つけられないまま、途方に暮れてしまう人も多いのだとか。
書籍『発達障害の子どもを伸ばす 魔法の言葉かけ』の著者shizuさんも、そんな母親の1人でした。わが子が自閉症と診断された時は、「絶望感でいっぱいになった」と、その時を振り返っています。しかし、ABAを利用した「言葉かけ」を始めたところ、子どもが劇的に成長を果たしたことから、悩んでいるママ・困っている子ども達を1人でも多く笑顔に出来れば...と、育児日記をつづっていたブログの出版化を思いついたそうです。
「ABA」と聞いてもピンと来ない人が多いかもしれません。ABAとは、「Applied Behavior Analysis」の略。「人の行動は、(周囲の人の行動も含め)環境との相互作用によって形づくられる」という応用行動分析学の考えを取り入れた療育方法のこと。"肯定的な言葉かけ"をはじめ、その子にふさわしい療育をすることで飛躍的に伸びることが、科学的にも証明されているのです。