【ビルボード】ヴァイオリニスト若林暢の追悼アルバムが返り咲き、クラシックチャート1位、2位を独占
【ビルボード】ヴァイオリニスト若林暢の追悼アルバムが返り咲き、クラシックチャート1位、2位を独占

今週のBillboard JAPAN Top Classical Albumsは、1位、2位は、ヴァイオリニスト若林暢の追悼アルバム2枚の同時チャートインとなり、2枚同時上位チャートインの記録を伸ばしている。CDリリース記念の追悼リサイタル全国ツアーが6月末にファイナルを迎えた後も、引き続き各メディアにて注目を集め上位をキープ。8月28日にはNHK『おはよう日本“けさのクローズアップ”』で特集され、今週は遂に再度トップに返り咲いた。

 3位にチャートインしたのはオットー・クレンペラー『ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲第3番/交響曲第4番変ロ長調Op.60/交響曲第5番ハ短調「運命」』だ。1966年のベートーヴェンが完全初出のステレオ録音で登場し、ファンにはたまらない1枚となっている。また9位にも、アメリカに渡って活動した1934年から、戦後ヨーロッパに帰還し各国オケに客演した1963年までの録音を集大成した、驚異の72枚組ボックスがチャートイン。更に13位にも『モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲』がチャートインし、巨匠の人気ぶりを見せつける結果となった。

 4位と7位には、小説「蜜蜂と遠雷」のコンピアルバム2枚が同時チャートインし、こちらもチャートイン記録を伸ばしている。また14位にはハノーファー国際ヴァイオリンコンクールで史上最年少優勝を果たし話題になった三浦文彰のアルバムが、同ポイントでチャートインとなった。text:yokano


◎【Billboard JAPAN Top Classical Albums】トップ10
1位『ヴァイオリン愛奏曲集』若林暢
2位『ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ全集』若林暢
3位『ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲第3番、交響曲第4番変ロ長調、交響曲第5番ハ短調「運命」』オットー・クレンペラー、ケルン放送交響楽団
4位『蜜蜂と遠雷ピアノ全集[完全盤]』
5位『0歳からの育脳クラシック』
6位『ピアノ・カンタービレ!~グランドピアノが奏でる名曲クラシック~』横内愛弓
7位『蜜蜂と遠雷音楽集』
8位『ミケランジェリ、1972年11月2日ベルン・リサイタル』アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ
9位『オットー・クレンペラー・コレクション~1934-1963』オットー・クレンペラー
10位『ベートーヴェン・リサイタル~《月光》《熱情》《告別》他』エフゲニー・キーシン
10位『浅田真央ベスト・オブ・スケーティング・ミュージック』