SHINeeのメンバー・テミンが、7月1日、2日にわたり初めてのソロステージを東京・日本武道館にて開催した。2日間の公演は、両日合わせて28,000人を動員。ソロステージを夢と掲げていたテミンは、武道館に集まった超満員の観客を終始熱狂させる渾身のライブを繰り広げた。Billboard JAPANでは7月1日の初日公演をレポートする。
会場に入ると、そこには武道館中央に設置された八角形の360°どこからでも見渡せるステージ、そしてSHINeeカラーであるパールアクアグリーンのペンライトにこの日は“TAEMIN”のロゴが入っており、門出となる瞬間を見届けようとそわそわしながらファンが開演を待ちわびる。
暗転したステージにスクリーンが降りてくるとその中からピストルを両手に構えたテミンが登場。割れんばかりの大歓声を受け、「Danger」でライブの幕が開けると序盤からオーディエンスを挑発するようにダンスを見せつけ「Its' my show time!!」と叫ぶ。6人のダンサーを引き連れ、3曲目の「TIGER」までキレのいい激しいダンスナンバーを立て続けに披露し、“テミン”コールが鳴りやまない中「こんばんは皆さん！」と挨拶。そして、「さらに僕のことを好きになってもらいたくて、初めてのステージでやりたいことがたくさんあったので悩みましたが、今日は僕の“全部”をお見せします！」と意気込みを語った。
続く「Sexuality」では、MC中の笑顔とも序盤の激しいバキバキのダンスとも程遠い、色気のあるセクシーなダンスで目を惹きつけ、「Soldier」ではステージ上のスクリーンをバックに壮大なバラードを歌い上げる。様々なパフォーマンスを見せるテミンに、観客も「Drip Drop」のシンガロングや「Press Your Number」でのクラップなどで応えていく。また、この日のステージ上のスクリーンやライトを使った色鮮やかな演出や楽曲構成などの、飽きさせないステージングも見事なものだった。
ダンサーのダンスステージが終わると、布で目や体を巻かれたテミンが登場し、体の自由を奪った斬新な踊りで「DOOR」を披露。そして、新曲「Flame of Love」では舞台上で一人になり、しなやかかつ艶美な踊りで楽曲の世界観をそのまま体現して魅せる。さらに、「会場も観てくれている皆さんも楽曲の世界に入ってほしかった」という「I'm Crying」ではテミンの周りで人形を表現した動きでダンサーが踊り、武道館がそのままオルゴールになったような演出で、非現実的な夢の中にいる気分だった。
終盤のMCでは何度もファンに感謝を伝え、本編最後に披露した「さよならひとり」では、真っ赤な花びらが吹き荒れる中で儚くも美しく舞うテミンの姿がとても印象的だった。さらに、アンコールではグランドピアノの弾き語りで丁寧に「いつかここで」を歌い上げ、ライブを締めくくると観客からは大きな拍手と歓声が贈られ大盛況の中、ステージを後にした。
SHINeeの5人で作るステージとは一味違う幻想的なライブを見せてくれたソロののステージは、とても初めてとは思えないほどの風格で、冒頭の宣言通り、歌、ダンス、楽器の演奏とテミンの魅力を全て伝えてくれた。さらにこの公演では、“匂い”が人の記憶に1番残るということで会場全体に4Dで香りを感じられる演出も施されていた。テミンの新たなスタートとなったライブを、五感で堪能したファンにとっても忘れらないステージとなったことだろう。そして、今後のさらなる飛躍に期待と確信が高まったことは間違いない。
Photo：HAJIME KAMIIISAKA
text：神人 未稀
◎【TAEMIN THE 1st STAGE 日本武道館セットリスト】
01.Danger
02.Guess Who
03.TIGER
04.Sexuality
05.Drip Drop
06.Soldier
07.Press Your Number
08.DOOR
09.Flame of Love
10.世界で一番愛した人
11.I'm Crying
12さよならひとり
＜ENCORE＞
13.いつかここで
◎リリース情報
2nd ミニアルバム『Flame of Love』
2017/07/18 RELEASE
＜初回限定盤（CD+DVD）＞
UPCH-29259 2,980円（tax out）
＜通常盤（CD）＞
UPCH-20457 2,380円 (tax out）
＜FC限定盤(7inchレコードサイズ紙ジャケット仕様 CD+DVD+B2サイズ Booklet＞
PDCN-1912 2,980円(tax out)
村上 好
古賀茂明
稲垣えみ子
