ドレイクの『モア・ライフ』が、3週目のNo.1獲得を果たした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
3週目にして、13万6000ユニットを獲得し、2位以下と大きく差をつけたドレイクの『モア・ライフ』。ユニット数は間もなく100万を突破するが、実売(ダウンロード数)は、22万枚程度。売上の8割近くは、ストリーミングによるポイントということになる。ドレイクは、昨年4月にリリースした4thアルバム『ヴューズ』が12週間の首位を獲得し、2016年間チャートでは、アデルの『25』に続く2位をマークした。本作も、年間チャートで上位にランクインすることは間違いないだろう。
2位にはエド・シーランの『÷』(ディバイド)が停滞し、3位にはラッパーのコダック・ブラックが初登場。本作『ペインティング・ピクチャーズ』は、コダック初のスタジオ・アルバムで、先行シングル「トンネル・ヴィジョン」がソング・チャート最高位6位を記録する大ヒットを記録した(今週8位)。この曲のヒットもあってか、初動枚数は7万ユニットを突破し、カナダ・チャートでも5位にデビューしている。
7位には、ジョージア州出身のヘヴィメタル・バンド、マストドンの3年振り、通算7枚目のスタジオ・アルバム『エンペラー・オブ・サンド』が初登場。2011年リリースの5thアルバム『ザ・ハンター』(最高位10位)から3作連続のTOP10入りを果たし、オーストラリア・チャートでは、自己最高の3位をマーク。その他、ノルウェーやスウェーデンでもTOP10入りしていて、人気の高さが伺える。
テキサス州出身のクリスチャン・バンド、マーシーミーの新作『ライファー』は10位に初登場。最高位4位をマークした前作『ウェルカム・トゥ・ザ・ニュー』から3年振りの新作で、4作連続のTOP10入りを果たしている。クリスチャン・チャートでは、2002年リリースの2ndアルバム『スポークン・フォー』を除く、すべてのアルバムが首位を獲得している。
TOP10以下では、4月2日に開催された【アカデミー・オブ・カントリーミュージック賞】のノミネート作品が多数ランクアップを果たした。最も順位を伸ばしたのが、<女性ヴォーカリスト賞>を受賞したミランダ・ランバートの『ザ・ウェイト・オブ・ジーズ・ウィングス』。100位圏外だった先週の192位から12位へ、大きくランクアップを果たしている。その他にも、<エンターテイナー賞>など5部門にノミネートした、キース・アーバンの『リップコード』(13位)や、<最優秀楽曲賞>など3部門にノミネートした、クリス・ステープルトンの『トラベラー』(32位)、<ヴォーカル・イベント・オブ・ザ・イヤー賞>を受賞した、フロリダ・ジョージア・ラインの『ディグ・ユア・ルーツ』(33位)などがセールスを伸ばし、急上昇した。
次週は、4月7日にリリースされた、ザ・チェインスモーカーズの『メモリーズ...ドゥー・ノット・オープン』が上位デビューを果たす。
Text:本家一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は12日22時以降予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『モア・ライフ』ドレイク
2位『÷』エド・シーラン
3位『ペインティング・ピクチャーズ』コダック・ブラック
4位『24K・マジック』ブルーノ・マーズ
5位『美女と野獣』サウンドトラック
6位『モアナと伝説の海』サウンドトラック
7位『エンペラー・オブ・サンド』マストドン
8位『フューチャー』フューチャー
9位『カルチャー』ミーゴズ
10位『ライファー』マーシーミー