きのう(17日)、雪深いことで知られる北海道朱鞠内で積雪の深さが150センチを超えました。北海道内で積雪の深さが150センチ以上になったのは今シーズン初めてです。北海道内で1月の後半になって初めて積雪の深さが150センチを超えるのは1997-98年の冬以来22シーズンぶりのこと。全国的に積雪が少ない状態が続いています。そのような状況で、岩手県内では区界高原の41センチ(平年比105%)、二戸市の18センチ(平年比150%)など、平年を上回る深さの積雪を観測している地点が複数あります。
17日 北海道で今シーズン初めて積雪の深さ150センチ以上
きのう(17日)、北海道幌加内町朱鞠内では午後9時に積雪の深さが150センチを超え、今シーズン北海道内で初の積雪深150センチ以上となりました。北海道内で1月の後半になって初めて積雪の深さが150センチを超えるのは1997-98年の冬以来22シーズンぶりのことです。(朱鞠内で1月の後半になって初めて積雪の深さが150センチを超えるのは2010-11年の冬以来。)
雪深いことで知られる青森県酸ケ湯の18日正午現在の積雪の深さは平年の66%にあたる154センチで、今シーズンはまだ200センチを超えていません。酸ケ湯で1月後半になるまで1度も積雪の深さが200センチを超えないのは、1997-98年の冬以来22シーズンぶりです。全国でスキー場のオープンが遅れたり、滑走できないコースが出るなど、雪が積もることの少ないシーズンになっています。
岩手県では平年より積雪の深い地点も
そのような状況の中、岩手県では18日正午の積雪の深さが、区界高原は41センチで平年比105%、二戸市は18センチで平年比150%など平年より多い地点があります。また、岩手との県境に近い青森県三戸町でも、18日正午の積雪の深さが29センチで平年比171%となっています。東北北部の太平洋側で積雪が多い理由として、冬型の気圧配置が続くことが少ない一方で、東北地方や本州の太平洋沿岸をたびたび低気圧が通過したことが考えられます。また、日本海側の雪深い地域に比べて平年の値が小さいので、一度にたくさんの雪が降れば平年を超えやすいことも考えられます。
1997-98の冬はエルニーニョ現象の発生期間中だった
1997-98年の冬は西日本を中心とした暖冬でした。1997年春から1998年春まではエルニーニョ現象が発生しており、このことが暖冬の一因だと考えられています。