「手をのべてあなたとあなたに触れたきに息が足りないこの世の息が」。現代を代表する歌人の河野裕子が死去する前日に詠んだ最後の歌だ。本書は夫であり歌人の著者が、河野が癌に侵されてから…

歌に私は泣くだらう 妻・河野裕子闘病の十年の続きを読む