浅田は氷上での練習だけではなく陸でもバレエやタップダンスを習い、過去の自分を超えようとしている。

「私自身引退してから、前回のアイスショーで3年間全国を回ってきたんですけれども、やはりやるからにはそれ以上のものを。自分のパフォーマンスを上げていきたいなと思いますし、これからさまざまな大変なこともたくさん待っているかとは思うのですが、そういったこともはねのけるぐらいの覚悟で、自分自身日々進化していけたら」

「今とても大変な状況ではあるのですが、このショーを通じてたくさんの皆さんにパワーを届けられたらいい」と浅田が力を込めて語る「BEYOND」は、9月の滋賀公演で幕を開ける。今の浅田真央の覚悟と進化を、しっかりと見とどけたい。(文・沢田聡子)


●沢田聡子/1972年、埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、出版社に勤めながら、97年にライターとして活動を始める。2004年からフリー。シンクロナイズドスイミング、アイスホッケー、フィギュアスケート、ヨガ等を取材して雑誌やウェブに寄稿している。「SATOKO’s arena」

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